鴨川公園
古くから東山と並んで京都のシンボルとして名高い鴨川。
時には禊(みそぎ)の川として神聖な行事をささえ、時には京友禅の艶やかな彩りを川面に浮かび上がらせ、京の人々の暮らしになくてはならない清らかな流れを保ってきました。
鴨川公園は、京都市の中心部を流れる鴨川の河川敷に整備された公園です。
そのさわやかな流れをはさんで南北に伸びる水辺の緑地は、市街地の中にある貴重なリフレッシュ空間としても、親しまれています。
鴨川納涼床

京都盆地特有の夏の蒸し暑さを しのぐために作られた京都人の知恵が生み出した、京都の夏の風物詩である川床「鴨川納涼床」。
ちなみに、鴨川の川床は「かわゆか」、貴船の川床は「かわどこ」と読みます。
鴨川デルタ

鴨川(賀茂川)と高野川が合流する三角州。
亀や鳥などの形の飛び石が有名で、休日は特に家族連れや大学生のグループなどでにぎわいます。
映画「パッチギ」や、アニメ「けいおん!」をはじめ、ドラマやアニメで登場することも多く、聖地巡礼として訪れる人も多い場所です。
鴨川デルタより上流が「加茂川」、下流が「鴨川」になります。
半木の道(なからぎのみち)

京都府立植物園の西側に沿う賀茂川の左岸(東側の堤防)、約800メートルの堤防上には70本程の紅枝垂桜が植えられ、桜に囲まれて歩く散策路は半木(なからぎ)の道と名付けられて、京都の数ある桜の名所の一つとなっています。
今の府立植物園のある地は、その昔、神木が流れついたという由縁から流木(ながれぎ)神社の森と言われていましたが、繰り返される洪水の為に流されることを嫌って流木(ながれぎ)を半木(なからぎ)に変えたと言われています。

下鴨神社(しもがもじんじゃ)という通称で知られる賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)は、日本で5番目に世界文化遺産として登録されました。
紀元前90年ごろ、神社の生垣の修造がおこなわれたという記録があり、過去、糺の森周辺の発掘調査で縄文式土器や弥生時代の祭祀跡が見つかったという裏付けから、それよりも古くからまつられていた事がわかります。
糺の森(ただすのもり)

糺の森(ただすのもり)は、下鴨神社の表参道を中心に広がる3万6千坪もの広大な森。その昔は150万坪にもおよんでいたとか。
古代の原野の姿をそのまま留めているというこの森には、ケヤキ、エノキ、ムクノキなどの広葉樹を中心に、樹齢600年から200年の樹木が何百もあり、下鴨神社とともに世界遺産に登録されています。
相生社(あいおいのやしろ)

下鴨神社の末社で、京都で一番の縁結びパワースポットとも呼ばれている人気の社です。
お社横のご神木は、2本の木が途中から1本に結ばれており、縁結びや安産・育児・家庭円満などのご利益があるとされています。
また社務所で授与されている「媛守(ひめまもり)」というお守りも、縁結びのご利益があるとされ、大変人気です。
良縁祈願の参拝方法はこちら →
相生社のお参りのしかた
御手洗社(みたらししゃ)

病気やけがなど災難除けの神様がまつられているお社です。井戸の上に建っていることから、「井上社」(いのうえしゃ)とも呼ばれます。
お社の前にある「みたらし川」には、周辺や川底から清水が出るそうで、「みたらし団子」は、ここから湧き上がる泡をかたどってできたといわれています。
言社(ことしゃ)

言社(ことしゃ)は干支の守護神として知られています。
子年から亥年までそれぞれの小さなお社があるので、自分の干支を祀るお社にお参りします。
水みくじ

御手洗川近くの授与所にて水みくじ(¥300)を買って、御手洗川の水面にゆっくりと浸します。
時間が経つと少しずつ文字が浮かび上がってきます。項目は「願い事」「体調」「金運」「学業・仕事」「恋愛」「旅行」の4つ。
おみくじは持ち帰っても、おみくじ結び所に結んでもOK!